2020年8月の記事一覧

仕事観が変わる『痛快!憲法学』

仕事観が変わる『痛快!憲法学』

近代社会を一言で表現するとどうなるか明日から新たな本を題材にした精読会が始まる。小室直樹さんの『痛快!憲法学』だ。もう絶版になっているらしくほとんど手に入らないが、社内で持っている人のものをかき集めた。以前、買っておくように促しておいてよかった。 この本は私には感慨深い本の一つだ。若いころの私...
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「イノベーション」の原理=「学習」の原理

「イノベーション」の原理=「学習」の原理

「イノベーション」とは「ことば」で「気づき」が生まれる現象をさす市場が飽和したら別の市場を探さなければならないのだろうか。今の日本ではもはや経済成長は叶わないのだろうか。技術革新が起こらなければ市場の成長はないのだろうか。 世界を分析・支配の対象として自己の内面と切り離すと、こうした問いに答え...
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「世間貢献」と「社会貢献」

「世間貢献」と「社会貢献」

「世間貢献」と「社会貢献」は違う日本人は歴史的に、「世間」と「社会」を区別するのが苦手である。ゆえに「世間貢献」と「社会貢献」を区別するのも苦手である。しかし、世間貢献と社会貢献は違う。 世間貢献とは、身近な顔の見える他者を喜ばせること。一方、社会貢献とは、メカニズムとして捉えた社会というひと...
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「恐怖」という影の感情を捉える ある日のライター座談会より

「恐怖」という影の感情を捉える ある日のライター座談会より

先日、ライターたちとの座談会をしていた時のこと。「日常の中で感じる恐怖」について書かれた本を最近読んで、“怖さとは想像力である”という言葉が印象に残ったという話をしてくれた人がいました。
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【精読会報告】日常の業務に取り囲まれ無いようにすること『経営者の条件』①

【精読会報告】日常の業務に取り囲まれ無いようにすること『経営者の条件』①

月曜恒例、”精読会”土日開けの月曜日。休日でリフレッシュした新鮮な頭で取り組むのは、溜まったメールの処理・・・ではなく、9時から4時間・14時から4時間を使って行う”精読会”ーせいどくかいー。
一冊の本を持ち寄り、メンバー一人ひとりが声に出して読み込み解釈を述べていくこの会は、社内では毎週行わ...
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勇気の作り方

勇気の作り方

勇気は現象である「肉体と精神を鍛えれば勇気は自然と宿るものである」「今の若者は鍛錬が足りないからナヨナヨしてるんだ」「古き良き日本を取り戻せ、そうだ道徳教育の復活だ」「国民の義務を憲法に書き込むんだ」「日本は神の国なんだから・・・by安倍さん」 60歳以上の多くの日本人はおそらくこう思っていた...
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制約があるからこそ価値が産まれる。

制約があるからこそ価値が産まれる。

本当に足りないことって何だろうもっと時間があったらなー、とか、自分が何人も居たらなー、とか考えることがある、そしたら何でも解決できるし、もっと早く物事を進められるのになんて所まで想像が膨らむ。 そういった想像がどんどん膨らんで、唐突に「これ全然面白くないな。」ということに気が付く。無限に時間が...
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生きるちからをくれる”わからなさ”、を生きる

生きるちからをくれる”わからなさ”、を生きる

わたしたちの根源私たちは日々何かしらの意識をして生きています。
今日何を食べるか 目の前の同僚を飲みに誘うか、一人で行くか
明日何を着て会社に行くか 今週の業務は何をどうやるか
目の前の板書を、白板にとるか、紙にとるか
私はなぜそう思ったのか なぜそう思った私は、ここにいるのか 突き詰めて 突...
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孤独のススメ(3)本の読み方を考える

孤独のススメ(3)本の読み方を考える

本は無理に読み切ろうとしてはいけないせっかく買ったんだから、もったいないから、本を読むことは無条件に優れたことだから・・・。どんな理由があるにせよ、本を「端から端まで読まなければいけない」と思うことはやめるべきである。面白くて最後まで読んでしまった、というのなら仕方ない。しかし、義務感に駆られ...
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孤独のススメ(2)敬語を考える

孤独のススメ(2)敬語を考える

「〇〇させていただく」は多くの場合、自身から元気を奪う悪の呪文実によく耳にする「〇〇させていただきます」という表現。 「担当させていただいております田中です」 「ではこの資料を配らさせていただきます」 「前回の会議を資料にまとめさせていただいたのですが・・・」 「では、発言させていただきます」...
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孤独のススメ(1)強さを考える

孤独のススメ(1)強さを考える

経営者でいようとするから強く現象できるようになったよく、「社長だから出来るんですよね」「社長だから強いんですよね」「強い人だから社長をやっているんですよね」といったことを言われる。創業して20年、何度こうしたことを言われてきたか。でも、本当にそうなのだろうか。 私自身、自分が強いと思ったことは...
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マーケティングって何だろう?_(2)事例研究

マーケティングって何だろう?_(2)事例研究

事例研究とは、あくまで己と市場を知るための手段3Cという定番のフレームワークがある。すなわち、自社Companyと顧客Customer(市場)と競合Competitorの3点で考えるということ。ビジネスパーソンなら誰しも知っている図式である。しかし、この3点、どれが優先するのかを知るものは少な...
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「生きづらさ」を考えるゆるい社内飲み会 報告(1)

「生きづらさ」を考えるゆるい社内飲み会 報告(1)

仏教に学ぶ生きづらさの解消2か月ほど前、ある社員との「振り返りシート」のやり取りがきっかけでスタートさせた「仏教飲み」が昨夜3回目を数えた。最初4人の有志で始めた飲み会も今回は12名が参加するほどに拡大。社内カフェの一角を陣取り、冷蔵庫にあるビールや酎ハイを傾けながら約3時間、仕事を続ける社員...
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自分の仕事に誇りが持てるか 本当の働きがいを求めて

自分の仕事に誇りが持てるか 本当の働きがいを求めて

先日、友人とメッセージのやり取りをしていた時の話。仕事を探しているというその友人は「人の役に立つ仕事がしたい」「直接“ありがとう”の言葉が聞ける仕事がいいんだよね」という話をしてくれました。
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組織をひとつにする人生の謎

組織をひとつにする人生の謎

ミッションステートメントの明文化は終わりの始まり「あなたの会社の経営理念は何ですか?」と初対面で聞く人に出会うことがある。私のような立場だとそういうことがたまに起こる。「経営理念を定めよ」「ミッションステートメントを明文化せよ」とMBAの教科書に書かれているからなのか、何の疑問もなくそれを受け...
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よどみない言葉を紡ごうとすること

よどみない言葉を紡ごうとすること

”商品はことば” と掲げた私たちプレコチリコ。自分が思っていること、感じていること、想像していることを淀みなく言葉にできることを目指して、日々アタマの中のストックを取り出したり並び替えてみたりし続けています。
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ブランドを作っていくのは、誰でもない私たち自身

ブランドを作っていくのは、誰でもない私たち自身

2001年、創業者の思いから始まった通販会社私たちの事業がスタートしたのは2001年。スマホもネットもメジャーでない時代、はがきと電話機を抱えて通信販売事業を立ち上げました。当時企画開発していた化粧品を皮切りに、様々な商品を販売してきた2000年代は、通販業がインターネットへ主戦場を移す最大の...
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会社の仕事は終わらない夏休みの宿題、自由研究のよう

会社の仕事は終わらない夏休みの宿題、自由研究のよう

毎朝、ものかき部のメンバー数名で朝礼を行っています。テーマと進行は持ち回り。テーマから自分の記憶を辿り、言葉を紡ぐ練習をしています。色んな話が聞けて、わたしも毎朝楽しみにしている時間。今日のテーマは「夏休みの宿題」。
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映画『JOKER』ジョーカーが殺したもの

映画『JOKER』ジョーカーが殺したもの

JOKERは私自身の中に棲む「卑怯」を抉り出す映画の中のジョーカーの姿を見ていると、その境遇に同情し、ひどいアメリカ社会を嘆くのが「フツー」の日本人の姿なのかもしれない。でも、それでは感受性が貧しすぎるに違いない。 この映画が抉り出すのは、私たちの中に巣食うさもしくも浅ましい「卑怯者」なのであ...
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SDGsから考える、持続可能な生き方・働き方とは

SDGsから考える、持続可能な生き方・働き方とは

「社会の役に立ちたい」と思うことは特別なことではなく、当たり前のこと。採用担当になり、就職活動を行う学生の方とお会いする中で、そんなことを思うようになりました。卒業論文のテーマに社会問題を掲げたり、ボランティア活動に励んだり。
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分かりやすい合言葉はなくてもいい 理念を「空白」にする理由

分かりやすい合言葉はなくてもいい 理念を「空白」にする理由

小~中学生の頃、クラスで学級目標なるものを決める風習がありました。目標といいつつも、「元気が1番、1組」みたいな、クラスの心を1つにするための「合言葉」として新年度にみんなで案を出し合って
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経営のカタチ(3)我々の成果である「表現」とは何か

経営のカタチ(3)我々の成果である「表現」とは何か

「よき表現」は「よき社会」に通じるはず。では社会とはなにか。社会とはどんなメカニズムを持っているのか。そこから考えていきたい。 社会の中心はコミュニケーション。 人間はその両端に現象するそもそも社会はコミュニケーションがその中心にある。コミュニケーションが出現するから、その両端に人間が出現する...
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経営のカタチ(2)プレコチリコで働く「意味」

経営のカタチ(2)プレコチリコで働く「意味」

経営のカタチ、一気にその蘊奥に迫る私たちの経営のカタチを第1回目のスケッチで12項目の連鎖に整理した。今回は、それをど真ん中から掘り進めて見たい。一気に蘊奥にまで迫りたい。すなわち、⑤我々の事業は何か、そして、⑧社員にしてほしいこと、である。   「我々の事業は何か⑤」。「事...
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経営のカタチ(1)まずは、その姿をスケッチする

経営のカタチ(1)まずは、その姿をスケッチする

「いい会社」とは、どんなカタチをしているのだろうか?創業から20年余り、私は、そのことばかりを考え続けてきたように思う。中学の時、野球部のキャプテンとして、練習をサボる同級生を前に涙ながらに訴えた時…
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経営のカタチ(0)成長を放棄し、成熟を目指す

経営のカタチ(0)成長を放棄し、成熟を目指す

「成長」ではなく「成熟」を私たちプレコチリコは、成長を放棄し、成熟を目指す。それは、私たちの使命でもある。それがなければ、存在意義がなくなると言える絶対的な運動である。その私たちなりの考え方を書き留める。   「成長」と「成熟」の違い数字が伸びること、そのものを批判しているのではない...
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ミスチル分析(6)『Starting Over』

ミスチル分析(6)『Starting Over』

スターティング・オーバー(Starting Over)とは、直訳で「最初からやり直す」という意味である。何を最初からやり直すのか?それは、“生きること”より“生き残ること”を優先して生きてきてしまった自分をやり直す、そういうことだろう。ミスチルのこの歌は、生きようとする自分と、生き残ろうとする...
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就業時間革命。朝、会社に来てすべきこと。

就業時間革命。朝、会社に来てすべきこと。

朝、会社に来て、バタバタ作業を始めてはいけない朝、会社に来て、まず、すること。できるだけ人と話さず、静かに瞑想すること。自分の心でまず、感じること・・・それが、私たちの会社のあたりまえである。決して、目の前の仕事に手を付けてはいけない。朝からいきなりバタバタ作業をしてはいけない。作業で心のスキ...
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ミスチルの分析(5)『Any』

ミスチルの分析(5)『Any』

♪上辺ばかりを撫でまわされて
急に嫌気がさした僕は
僕の中に潜んだ暗闇を
無理やりほじくり出してもがいてたようだ 仏教や、フッサールの現象学的観念に通暁する(歌詞のあちこちからそれは感じられる)桜井さんは、この時、世間から、「上辺ばかりを撫でまわされて」いることに「急に」「嫌気がさ」したのだと...
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心の自由を手に入れるために、若いころからすべきこと

心の自由を手に入れるために、若いころからすべきこと

勉強する目的とは何だろうか人は何のために生きているのだろう?何を求めて努力するのだろう?勉強は何のためにするのだろうか?日々、自分の頭を使ってする知の探索のその先に、何があるというのだろうか?“わかった!”という学習のその先には、どんな境地が待っているのだろう?苦行を強いる、社員教育の正当性は...
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私たちの働き方哲学(1)「es」こそすべて

私たちの働き方哲学(1)「es」こそすべて

esは無意識、無意識こそすべてesは、エス。ミスチルのヒット曲『es』から拝借した。意味は「無意識」。自分の無意識のことである。ミスチルの桜井さんは、フロイトから取ったそうだ。フロイトとは、『夢判断』の著作で有名な精神分析学者だ。だから、タイトルを「無意識こそすべて」としてもよかったのだが、記...
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