社員全員でつくる中計合宿①「合宿の中間地点」

合宿の中間地点

分からなかった、会社のことも社員の皆さんのことも。怖かった、誰がどんなことをしていて何に向かっているのか知らなかったから。

入社して一週間、迎えた中期経営計画合宿。会社が今どんな状況にあって、社員みんなでどこを目指していくのかを合宿で議論していくと話には聞いていましたが、胸の中心にあるのは莫大な不安。そんな不安を先輩に吐露したところ、社員みんな分かっていないから大丈夫!気負わず素直に参加すればいいよ、と温かい言葉をかけていただきました。とは言え、会社のこと表面的にしか知らないのに話についていけるのだろうか…、何かとんちんかんなことを口走ってしまうのではないか…、そんな不安を拭いきれず、合宿前日には思わず涙をこぼしてしまいました。

知識ゼロで打席に立つ

社員全員でひとつの会議室に集まり、チームに分かれて議論、発表という流れで合宿は進みました。中期経営計画ってなんだろう?その問いから始まりました。何のために作るのでしょうか。みんながバラバラの方向を向いていると大きな推進力は得られないから、実現したい未来へと進むため、自由を獲得するため、様々な意見が飛び交いました。
合宿へ参加するにあたって一番驚いたのは全員に毎回発言の場が与えられることです。話すことが苦手で…、指揮をとってくれた人がまとめて発表すればいいじゃん…なんて言ってる場合ではありません。私個人としては人前で話すことをずっと避けて生きてきました。それなのに否が応でもマイクは回ってくる、感想でもなんでも何か自分の言葉を話さないと。

限られた時間の中でどれだけの情報をつかみ取り、どう秩序立てて自分の理解に落とし込むか。新卒だけど先輩方と同じフィールドに立っているんだと強く自覚しました。もちろん知識や経験の差はありますが、打席に立ってしまったからにはバットを振らなければならない。新卒の私たちがなんとか球を捉えて打ち返すには。

まっさらな状態でどうやって戦うか

最低限の情報の中でどうしたら目標に近づけるのでしょうか。そもそもこの問の意図ってなんだろう?現時点で分かっていることと分からないことは何だろう?私たち最若手チームでは認識の足並みを揃えることを徹底しました。理解したつもりでも議論が深まるにつれて「これって何のためにやってたんだっけ?」と現在地を見失ってしまったら、チームのみんなで歩いてきた道を確認しました。そうやって一つ一つ整理しながら、他のチームの発表も聞いていくうちに段々と道筋が浮かび上がり、それを丁寧に辿っていくとポツリポツリと“分かった!”が光るような、あ、これいけるかもという感覚。
先輩方と同じフィールドで私たちは“戦える”。実務経験はまだありません。入社してまだ数週間です。それでも感じざるを得ないのです、私も会社を動かしていく一人なのだと。「会社って所属してはいるけどなんだか遠い存在」、「偉い人たちが方針を定めてそれに則るものだ」そんな考え方はごく自然に消えていました。“新卒だから”、“新卒だけど”そんな枕詞さえも少し煩わしく思えてくるのです。単に私が会社のために何かしたい、私に何ができるんだろうと内側からエネルギーが溢れてきてワクワクが止まらないのです。

とは言ってもまだ新卒

二週に渡って行われてきた合宿はここで折り返し地点を迎えました。これまでの議論を踏まえた上で、日々の活動の連環を表した「効果メカニズム」が提示されました。私はその時、思考が止まったのを自覚しました。この効果メカニズムを結論として捉えてしまったのです。実際にはこの図は一部で、未完成で、内にも先にも解釈の余地はまだまだ無限に広がっています。そのことに気付いたのは、他のチームの発表を聞いた時です。これが先輩方との“差”であるのを痛感すると共に、合宿で意識してきたことなのに自力で気づけなかったという純度100%の悔しさが湧き起こりました。嗚呼、少しでも早く先輩たちと同じ次元で話ができるようになりたい、先輩方の視界で見えているものを知りたい、こう思ってしまうのはまだおこがましいでしょうか。

全力疾走の4日間

問に対してどう向き合うか、考えた結果に何を私たちの答えとするのか。振り返ってみるとそれしか頭になかったように思います。すなわち没頭、何の邪念もなくひたすらに問に向き合い続けていたのです。こんなに澄み切った状態で物事に取り組めたのはいつ以来でしょうか。無心で走り続けてきたけど、ふと気づくとこんなところまで来ていたんだ。社会人として駆け出したばかりかもしれないけれど確かに残る達成感。それでもまだ先へ。
知りたい、会社がどんな経緯を歩んできて、尚鼓動し続ける会社の“今”を。知りたい、会社をつくってきた人たちがどんな経験を重ね、どんな想いを胸に宿しているのか。

あれだけ怖がっていた会社のこと、先輩社員の皆さんのこと、こんなにも捉え方が変わるなんて思っていませんでした。私自身、一番驚いています。

次の議題はいよいよプレコチリコに移ります。プレコチリコが描いている世界ってどんなものなのでしょうか。この合宿を通して何が見えるのかとても楽しみです。

プレコチリコ株式会社 スタッフ田中