全社員でつくる中計合宿⑤「合宿から生みだされたエネルギー」

全社員でつくる中計合宿⑤「合宿から生みだされたエネルギー」

何かを始める前・始めた後には、必ず自分自身の中では何か内面の変化が起こっている。今回全社員での合宿を通して、合宿をやる前(ビフォー)とやった後(アフター)は、霧でぼやけていた視界が鮮明になったような、真っ暗の洞窟を歩いていたら突然奥側から光が照らしてきたように点と点が繋がっていくような、そんなスッキリした気持ちになれた私からこの記事を読んでいる人たちへ何かを届けられたと思います。

そもそも合宿とはなんぞや

みなさんが「合宿」ということばを聞いて、頭の中で思い浮かんだモノはなんでしょうか?
同じ志をもった人たちが集まり技術や知識向上、課題解決など何かの目的に対し、みんなで一点集中して取組んでいくことで、自身の中に何かを身に付けていく。合宿に参加する前はそのように私は捉えていて、何か課題が出されてそれに対して答えを見つけていくように受け止めていました。

答えのようなモノは見つけるのではなく、自分たちで生みだせる

私たちの合宿は所謂、塾のような講義形式で知識を頭の中へ詰め込む暗記のようなモノのではなく、課題ごとに設定された「問い」に対して、4~5人のチームで「問い」が意味しているのは何か?を、論理的思考を武器として使い悪戦苦闘しながら「問い」の答えのようなモノを出し合っていく討論形式です。

議論していくチームの分け方は、普段の業務では接する機会がない部署のメンバーから集められています。各々から出てくる意見は一致することもあれば、「え?!そんな見解もあったのか?」と、驚かされたり、「ちょっと、そこは議論から外れているように感じるから、今は置いとこう」「結局これって何が言いたいことだっけ?」など立ち止まったりすることも。業務に携わった事がある経験者の見解だけでなく、まったく関わりが無いメンバーも、議論の場に出てきた意見を読解しながら、自分のことばで表現していきます。議論の場では、誰かが出した意見にそのまま乗っかるようなことはなく、各メンバーが話している内容を自分なりに理解しようと悩んだり、限られた時間内で悪戦苦闘したりしながら、各々が「問い」に対して、論理的思考を重ね合わせていく。

その論理的思考とは、科学的アプローチによる考え方です。シンプルに表現するなら、「仮に○○すれば、○○になるだろう」この考え方が科学的アプローチによる仮説です。

論理的思考ということばを難しく捉えてしまうと、自身の考え方が「正しい、正しくない」この様に捉えてしまうかもしれません。そうなると、正しくない発言をして誰かから否定されたくない、間違ったことを言うのが恥ずかしい。この様に自身の発言を意図的にブロックさせているかもしれませんが、どんな議論の場でも誰かが正解を持っていることではなく、そして正解は探して見つけるモノでもないのです。

仮説を生みだすエネルギー

私たちが合宿でやっているのは、私たちの会社の未来を描いていく物語のシナリオを私たちの手で創作している。そして、この物語の主人公は私たち一人一人だと感じました。この場にいる、一人一人が会社の未来を日常の業務と繋げカイシャの未来を創る。未来に向けて日々の業務活動(描き方)から、どんな未来にも変化(創ることができる)させることができるのではないでしょうか。それは、何か答えのようなモノを見つけ出すことではなく、私たち自身が科学的アプローチをおこない、生みだせることができるのです。

自身が仮説を考えて仮説を実行していくことで、カイシャの未来と自身の未来を繋げていく。そしてそれは、より善い社会をつくっていくことにも繋がっていく。私たちは自社の商品(価値)をお客様へ伝達していくことで、商品を通してお客様の人生を楽しく、一人でも購入された人が笑顔になって使ってもらえることが私たちの一番の喜びではないでしょうか。

そのように思えたら自身の人生には何か意味があるように感じられ、自身とカイシャの未来に向かって、自己を突き進めていくエネルギーが内面からジワジワと湧き上がっていることに気づきました。きっとこのエネルギーは私だけではなく、合宿に参加した一人一人から生みだされているのではないか?そう思わせるのは、周りの仲間たちから出てくる仮説にワクワクしている私がいる。だからこの様に感じさせるのかもしれません。この感情ばかりは、あの議論の場に参加している人にしか感じられない、それはきっと私たち一人一人が未来に向かって進んでいくのはこの場にいる自分自身であることだと気づいたからではないか。あの場では確かにみんなの認識が一つに繋がったように感じています。

私はカイシャの未来と自身の未来が、これからどの様に歩んでいくか?この先の未来を最後まで見届けたい。それが、今後の私の人生の楽しみの一つだと胸を張って誰かへ伝えたい。

この記事を読んだ誰か一人にでも伝われば嬉しいです。