就活のための自己分析は必要ない!採用担当が面接で聞きたいほんとうのこと

就活のための自己分析は必要ない!採用担当が面接で聞きたいほんとうのこと

「自己分析」という就活用語の違和感

就活生のみなさん、「自己分析」ってご存じでしょうか。
もちろん知っている、やっているという方がほとんど大半だと思います。私が就活生だった頃も、就活はまずは自己分析からだ、なんて言われていました。今でも変わらず就活生のための自己分析の本だとか、診断サイトとか自己分析シートとか、いろいろな情報・ツールがありますよね。でもどれだけ自己分析が就活に重要だと言われても、私自身全然乗り気になれず、ほとんどしていませんでした。その理由が何なのか。当時はよく分かっていなかったけど、自己分析という言葉とその背後にある意味に、すっきりしない違和感があったように思います。

今こうやって新卒採用に関わらせてもらうようになり、改めて自己分析という就活用語に対して違和感を持つようになりました。自分のことを深く知り、考え方を整理することは大事なことだと思いますが、就活、就職活動のためにすることなのか?目的がずれてしまっているように感じてしまうのです。

自己分析をして自分に合う会社・仕事を見つけられる?

自己分析という行為が悪いことだとは思っていないですし、ばかばかしいとも思っていません。自分が納得する目的をもって取り組めば、就活・仕事を考える上で大事な気づきもあるでしょう。
でも、就活のため、就活で内定を得るためという目的設定で自分を振り返り、それに合う仕事や会社を探そうとするってどうなんだろう。何か大事なものを見失ってしまうのではないか、と私は思います。一生懸命自己分析をしても、結局、損得勘定で自分に有利な座席を確保しようとしているだけだったり、いい会社に入るための自己アピールのためだけだったりする気がします。

自分のやりたいことを見つける
自分に向いている仕事を見つける
自分に合う会社・業界を見つける
会社に自分をわかりやすくアピールする

このように自分のためだけに自己分析を行ってしまうと、その後の就職活動もすべて自分起点・自分のためだけのものになってしまうのではないか。そしてそういう欲求を利用したサービスが就活市場に数多くあるのも事実です。
でも、そうではなく、もっと働く意味・目的を本質的に問うこと、自分の動機を知ることが社会に出て、社会人人生をスタートするうえで必要なことなのではないでしょうか。

就活のため、自分のための自己分析ではなく、他者との関係づくり、貢献のために自分を振り返ること

「自分に合うから」「自分に向いているから」というのは会社を選ぶ理由になっているようで実はなっていないように思います。そう感じた理由にこそ、自分自身の動機、働く意味・目的が隠れているのではないでしょうか。
自分と会社、自分と仕事を切り離して条件に合う、合わないで〇×をつけていくのではなく、一緒につくっていきたいと思えるか、その仕事・事業を通じた会社・社会との関係性の中で自分を変えていきたいと思えるか。それが自分と会社が合う、自分の人生と仕事を重ね合わせられるということなのではないかと思います。

そこまで会社に介入されたくない、と思う方もいるでしょう。ですが、自分の働く意味・目的を、関係性の中で何度も刷新していきながら、心から実現させたい目的に向かって働くことができれば、目の前の仕事が“つまらない仕事“になることはないと思います。あくまで仕事と人生は別とするか、重なるものとするか。自分がどう働きたいか、その考え方、思想次第です。

新卒採用でも自己分析の「結果」ではなく、自分自身の中に芽吹いた思い、働く動機となるものを聞いてみたいなと思っています。それは自分自身のためではなく、会社・社会との関係性をどうやってつくっていきたいか、これまでの自分を振り返って、自分のことば、素直なことばで語ってもらいたいと思っています。

会社での仕事を通じて自分がわかる、つくられていく

採用担当ということで偉そうに書いてきましたが、私自身最初にも書いた通り、自己分析は意味がよくわからないからしたくない、というタイプでした。それでもこうして今、仕事が楽しいと思えているのは、就活の時に、自分の動機に触れる経験があったからだと思います。それは就活のための自己分析によるものではなく、とある面接の中でのひとことがきっかけでしたが、自分の働く動機が自分のためではなく、他者との関係をつくるんだ、ということが少しわかったように思え、それをずっと今でも考え続けています。いい会社に入ったとか、自分に合う仕事に出会ったというのはあくまで結果であって、それが仕事の目的にはならないと思っています。

就活でせっかく自己分析したのに会社が合わなくて転職。もう一度自己分析してみよう…そんなことを繰り返すのはばかばかしい。そうならないためにはやはり働くこと、そのものの本質から逃げず、自分の動機を振り返ることしかないのではないでしょうか。

プレコチリコでは、働く社員みんな自分自身の動機を振り返って考えることを習慣にしています。本質から逃げずに、なぜ?を持ち続ける、考え続けることは難しいし、苦しいことだけど、いい会社、いい組織をつくるためにはとても大事なことだと考えています。会社・事業を通じて自分自身を変えていく働き方を選んでみたい人はぜひ採用ページもご覧ください。

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