新しい働き方ってなんだろう コロナ後のわたしたちの働き方
新しい生活様式、新しい働き方
2020年、わたしたちの暮らしは大きく変化しています。
その状況の中で、プレコチリコという会社で働く社員の1人として感じたことや思ったことを書き残してみようと思います。
コロナによって変わった生活
2020年4月。
コロナウイルスの影響が日に日に大きくなっていき、
あっという間に外出自粛、営業自粛の波が広がり、街から人が消えました。
感染し苦しんだ方、残念ながら亡くなられてしまった方に胸を痛め、
何もできないもどかしさ、不安からくる苛立ちに飲まれる人々の姿
上手く表現できないのですが、人間の弱さ、脆さのようなものを
身をもって知らされたような感覚がありました。
わたしたちの会社でも在宅ワークへ切り替える動きがあり、
ほとんどの社員が自宅で仕事をする形となりました。
何が起こるか分からない状況の中で、不安も感じていましたが、
わたしたちの中にある灯が消えるわけではないと分かっていたので、
「どうなったとしても頑張ろう」としごとに対しては前向きに思えました。
このような状況下で改めてこの会社に属していることをとても心強く感じました。生活が保障されているとか、守ってもらえるとかではなく、精神的な支柱として、信頼できるという言い方が近いと思います。
在宅ワークの取り組み方 フリーランスの夫と会社員のわたし
わたしは夫と2人暮らしなのですが、フリーランスでサービス業を営む夫はコロナの影響で1か月程度の休業を余儀なくされ、自宅で作業をする日々になっていました。
その状況でわたしも在宅ワークとなり、同じ空間で仕事をすることに・・・
(自宅が広くないため2人ともリビングで作業していました。)
その時の仕事は主にコーポレートサイトの沿革について議論することだったので、特に1日のスケジュールや作業内容は決まっておらず、インプットに多くの時間を使っていました。本を読んだり資料動画を見たりして過ごしていたため、夫から見れば「会社員ってこんなに自由なの?」と感じていたと思います。フリーランス以上にフリーだったのです。
わたし自身も、以前は会社員だから決められた仕事をするとか、業務の範囲が決まっているとか、給与や働く時間の保証と引き換えに奪われる自由があるという思い込みがあったように思います。一方で、自分で仕事を生み出すことが難しいから会社に属して仕事を与えてもらっているという現実もあります。
プレコチリコをつくるために働き方を少しずつ変えていっている中で、今回のようなコロナの影響があり、より一層「会社員として働く」ということの意味を問い直す必要性を感じました。
何を制限と捉え、何を自由と考えるのか。
新しい働き方の1つで、「ジョブ型雇用」という言葉を最近耳にします。
会社の規模、専門職の人員配置や個人の生活環境によっては有効な方法なのかもしれません。
でもそれが「自由な働き方」という言い方で紹介されることには違和感を覚えてしまいます。
時間や場所に制限されないことが果たして自由ということなのか、
フリーランスではなく会社員として、その組織の中で働くという意味は、
決して保障や業務内容という働く条件だけではないはず。
決まった範囲の中で、どう動くかではなく、
どうやって範囲を広げていくのか
自分自身とのつながりからその先へふくらませていくのか
そういった考えを深めるために、場所や時間の制約を外し、より多くの選択肢をつくるのだと思っています。
在宅ワークを経験し、顔を合わせないとできないこともあるし、
オフィスという環境から生まれるものもあることがわかりました。
わたしは採用もやっているので、面接なんかはやはりオンラインだと難しいです。
正直なところ、もっとやってみないと分からない部分も多くあります。
まだ変化の途中
まさに世の中が大きく動いている今、正解のないことなので、これからどう変化していくのかは分かりません。
それでもこの会社で、一社員として働く以上、「この会社にいたい」という灯は消さないように自分で燃やし続けるしかないと思います。コロナによって何が変わろうとも、そこを守るのは自分自身です。
わたしなりの、会社員としての新しい働き方は、会社を囲う枠ではなく共同体と捉え、1人1人が「この会社にいたい」という思いを持って、責任ある自由を自ら選び実践し、参加していくこと。そんなことを思いました。