【カフェ部】今の時代だからこそ「オフィスらしくない」カフェ空間の使い方

プレコチリコのオフィスにはカフェがある

わたしたちのオフィスの真ん中にはカフェがあります。豆から挽くコーヒーマシンに新鮮なサラダ、そして手作りのパン。「ここは本当にオフィスなの?」と思ってしまうような空間にしたくてプレコチリコのオープンに合わせて新しく始めました。

オフィスらしくしないことで、「仕事モード」がいい意味でぼやける空間に。家やお気に入りのカフェでリラックスしているときのような、安全安心を感じられる場所が社内にあることで、1人ひとりの仕事と暮らしをゆるやかに結んでいます。

社員がそれぞれの居場所をつくる、参加するカフェへ

カフェをつくってから4か月あまり。出社している社員にとっては無くてはならない場所になりつつあります。特に人気があるのが毎月届けられるパン屋さんの手作りパン。地方のパン屋さんの新たな販路としてオフィス向けに展開しているサービスを利用しています。コンビニのパンでは味わえない、本格的な味には毎回小さな感動を覚えるほど。

パンを気に入ったある社員がもっとカフェを楽しめるように、と「パン通信」なるものをつくってくれました。業務と直接関係あることではないし、会社の売上につながるものではないけれど、こうして自然に自分たちのお気に入りを集めた居場所にしている。そんな姿に、わたしたちの「仕事を楽しむ」姿勢が表れているように感じます。身の回りを心地良く整えたいと思うのは仕事も暮らしも同じこと。暮らしにまつわる読み物を書いているわたしたちにとっては自然なことなのです。

ほんとうに意味のあるコミュニケーションが行われるオフィスへ

コロナによって働き方、コミュニケーションの取り方が大きく変わった今。必ずしも出社の必要はなくなり、オフィスの在り方も見直す機会になっています。わたしたちも在宅勤務との使い分けをそれぞれが試行錯誤しているところ。

在宅でできることもたくさんあるけれど、やはり対面でのコミュニケーションの必要性も感じています。集まる事自体が貴重である今、オフィスでのコミュニケーションは意味のあるものでなくてはなりません。オンラインではつくれない、リアルでこそつくられる空気感や間がどんなものに育っていくのかが、ブランドそのものにも大きく影響する。だからこそオフィスはより良く整える必要があると思うのです。

自分を開く場所としての社内カフェ

意味のあるコミュニケーションとは、ただ心地よさを求めて馴れ合い、一時的な連帯感が生まれることではなく、本当に心を開いた、内面をさらけ出した対話のこと。くだらない笑い話をしていることももちろんあるけれど、お互いに何か気づきを生むような、自分の気になっていることや探求していることを「こんなこと言ってもいいかな?」と思わず、臆せずさらけだすことに、仕事だけでなく自分の人生にも意味のある成果が生まれると思います。それをわたしたちは内省同士のコミュニケーションと呼んだりもします。

会社の中で自分自身を守るのではなく、自らを開いていかなければ、プレコチリコの事業は成立しないと考えています。社会にとって、そして働く1人ひとりにとって善い会社にするために、わたしたちは会社と自分自身の人生を重ね合わせることに本気で取り組んでいるのです。

働く場所を問わなくなった今、オフィスは意味あるコミュニケーションの場になるように、仕事モードという「自分を区切る枠」を感じさせない安心安全を感じる場所にしたい。思わずオフィスであることを忘れてしまうようなプレコチリコのカフェはそんな思いで取り組んでいます。