本当の自分と向き合う覚悟

本当の自分と向き合う覚悟

大きな「覚悟」

わたしは数日前に大きな覚悟をしました。
怖くて怖くて仕方ない、だけど、しなければいけないと自分が強く感じた覚悟です。
今はまだ自分のためでしかないですが、これから自分のためではないようにするためにも、ことばにしておくべきだと感じました。

 

 

「自分」に対する違和感

この会社に入って、「内省」をずっとしています。わたしを含め、社員全員が。自分と向き合うんです。
正直、最初は簡単だと思っていました。今までの自分を振り返っていけばいい、ただそれだけだと。就職活動の時に自己分析をしました。だから自分がどんな人で、どのように感じているのかはなんとなくわかっているつもり。
内省を始めた頃は特に難しさを感じていませんでした。今の自分があるのは、あの時にこう感じたり、こんな経験をしたからだな、と。不思議で仕方なかったです。内省なんて一回考えれば終わることじゃないのか、なんで社員の方たちは内省し続けるのか。

そう思いながらも内省していると、だんだん内省している自分が本当の自分なんだろうかと考え始めるようになりました。
違和感です。なにかが引っかかる感じ。内省をしていて嘘っぽいというか、上っ面のような感じがし始めてきたのです。

 

 

「本当の自分」とは?

そもそも嘘の自分ってなんだ、とおかしくもなりました。自分は自分でしょ、自分に本当も嘘もないでしょ。

内省していて、「自分」に違和感を持ち始めたのはたった一度のきっかけだけではないように思います。何度かきっかけがあり、だんだんと浮かび上がってきました。

「ことば」です。それらのきっかけにはすべて「ことば」がありました。その人が心の底から感じている思いから出てくることばに触れ、わたしは「本当の自分」の存在がはっきりと見えてきました。見なければいけないと思いました。

 

 

「本当の自分」と向き合う

本当の自分と向き合う、とにかく辛いです。考えるのが怖くなります。今までの自分が全部否定されてしまう、そんな風に思ってしまいます。

何度も何度も諦めようと思いました。逃げたほうが楽じゃないか。今まで本当の自分とか、そんなこと考えずに生きてきて別に十分幸せだったじゃん、と。

向き合い続けるのか、逃げるのか。別にどっちでも良いと思います。どっちが良いとか悪いとかはないと思います。わたしもずっと葛藤しています。

だけど、私の中で大きなきっかけがありました。

「作品とはなにか」という問いを考える機会があったことです。

 

 

「作品とはなにか」を考える

わたしの地元の近くには美術館があって、デートや旅行で訪れる人が多い人気の文化施設です。私も何度か訪れたことがあります。高校生の頃に美術館を訪れた後、インスタグラムに写真を投稿しました。「感動した!心が動かされた」という言葉と一緒に。

「すごいな」と思います。こんな絵が描けるなんて器用だなとか、綺麗でおしゃれだなとか。でもそれだけ。作品に触れると心が動くとかずっと頭から離れないとか、そんな風に感じられる人っているじゃないですか。素敵だな、かっこいいなって思います。

なんとなく違和感はありました。でも、本当に自分がそう感じていると信じていました。
インスタグラムに投稿した言葉は、嘘ではない。そう思っていました。
だけど内省をしていくうちに、違和感が大きくなっていくことで、その時の言葉が本当の自分の言葉ではないということがはっきりとわかり始めました。

「作品に触れて、心動かされる自分をかっこいいと思っている自分がいる」
そんな自分にはっきりと気づいたとき、涙が止まりませんでした。理由は今はまだよくわかりません。一言で表わせるようなものではないと思います。でも、一つだけ、「そんな自分が嫌だ」と心から感じました。

これが自分の中での答えだと思います。
わたしはこの時、本当の自分と向き合う覚悟をしました。

これから、プレコチリコは作品づくりをしていきます。

この覚悟は、作品をつくっていくためにとても大切なものだと思っています。

すごく怖くて不安です。
でもどこかに光があるような、今はそんな気がしています。