【採用コラム】「社会人にとって必要な学習」って?

【採用コラム】「社会人にとって必要な学習」って?

学習を大切にする会社

私たちの会社では学習というのをとても大切に考えています。
いわゆる学校の勉強、専門知識を身に着けるという意味ではなく、社会人として当たり前の活動であり、自分たちの内面を豊かにするものだという捉え方をしています。日々の業務でぶつかる「分からないこと」や、違和感をすくい取って気づく「分かりたいこと」に対して真摯に向き合い、「分かる」ために学んでいます。

社会人としての学習を大切にしている会社と聞くと、いわゆる“意識高い系”とか、元々読書好きとか知的好奇心、探求心の高い人たちが集まっているように感じてしまうかもしれませんが、わたしたちは決してそうではありません。たまたまこの会社に入り、自分だけでは気づかなかった問題に気づき、それを知りたい、分かりたいと素朴に思っている、思い続けようとしているだけなのだと思います。そこには世間一般的に捉えられている社会人の学習に対する認識との大きな違いがあると感じています。

何のために学ぶのかを考えてみよう

社会人として何のために学んでいるのかと問われると、やはり仕事のため、生き残るために取り組んでいる部分が大きいですし、会社として場を作っているのも仕事の成果を期待してのことではあります。「仕事のための学習」と聞くと、現場で使える武器やアイテムを手に入れるようなイメージが強いのではないでしょうか。私自身も少し前まではそういうイメージもあったし、実際多くの人がそうやってスキルや専門知識、資格を自身の武器として持っているように感じます。手に入れると自動的に強くなれる、自分の市場価値が上がる、自分自身は変わらなくとも会社にいる間だけは勇者になれる、みたいな。それで売上利益が上がっていけば良いとすることもできる。でもそれだと今は良いかもしれないけれど、5年後、10年後の未来、自分だけではない、会社や社会にとって本当に意味があるのか。また、逆に会社にやれと言われたから意味は分からないけど勉強することは自分が幸せになるために必要なことなのか。そう考えるとよく分からなくなって、最初はあったはずのやる気も次第にどこかへいってしまう気がします。

会社は学校ではないのだから、与えられた課題をこなしていい点を取ることが正解ではない。そんな当たり前のことにもわたしたち日本人はなかなか気づけずにいます。社会人になったばかりの学生ならまだしも、何年も何十年も社会人として働いているはずなのに「社内でいい点をとる」ことだけに執着している人も少なからずいるのです。

そう聞くと、自然と「そんなこと」のためには学びたくないと感じるのでは私だけではないはず。社会人としてどうありたいか、言われるがまま、流されるままではいたくない、仕事をちゃんと捉えて動かせる力を身につけたい、自分の中にある正義、正しさを育てていくために学習することが本来の目的のはずです。そしてそれが周囲を巻き込み、連鎖していくことで本当に良いチームがつくられていくのではないかと思います。

どんなチームで働きたいですか?

残念ながら学校的価値観、考え方のままでも生き残っていける会社はあります。「これさえやっとけばOK」という決まった範囲内の勉強で自分自身を変えることなく手持ちの武器をアップグレードしていくだけで良しとみなされる環境もあります。
それが良いとか悪いとかという話ではなく、自分がどんなチーム、会社、組織で働きたいか、何を選ぶのかということだけだと思います。
自分の考える一緒に働きたい仲間って?メンバーが生き生きしている、キラキラしていると感じるのはどんなチームなのか。売上利益に関する活動は部署間の責任の押し付け合いだけどなんだかんだチーム内は和気あいあい楽しいからOKと思うのか。それとも会社全体で1つの目的に向かっていく姿勢があって、自分の手持ちの武器にこだわらずに、時には自分自身を変えてでも参加しようとする人たちと一緒に戦うのか。それは私たち自身も問い続けていかなければならないことで、忘れないようにしたいことでもあります。

もちろん自分自身を大切にしたいと思うのは当然だし、自分自身を変えたくないと思うのも自然な感情ですが、それすらも超えてしまうのがチームや仲間の存在、そこが組織で働くうえでの1番のおもしろさなんじゃないか。せっかく会社員として組織の一員として働く道を選んだのであればその変化すらも楽しめた方が良いよね、そんな風に最近は考えるようになりました。

日々の業務、やるべきことに追われていると見失いそうになる時もありますし、自分自身の損得勘定に流されそうになる時、変わりたくない防衛本能に押し戻されそうになる時もある。でも、そうならないよう、わたしたちは会社として学習する場を大切にしているのだと思います。それが良い会社をつくること、良い社会をつくることにもつながっていく、自分自身もそのつながりの一員を担うことよって幸せを感じられるのだと信じている人でいたい。
今、社内では少しずつ学習の習慣が広がってきています。まだまだ先は長いけれど、だからこそやろう!やりたい!と思える人とこれから出会い、仲間になりたいと思っています。