マネジメントチーム

マネジメントチーム

目には見えない基本方針(つまり我々らしさ)を、“ことば” にすること

“ことば”にこだわり続けている私たちも、それだけを求めていては生き残ることができません。“ことば”は、「生きること」そのものではありますが、「生き残ること」とはちょっと違う。「生き残る」には現実妥当性が必要だと私たちは考えます。その妥当性を測る原理が「坪効率×リスト数」。私たちが、理想を追い求めながらも、現実社会から乖離しないための戦略原理であり、「基本方針の基本方針」と呼べるもの。
「坪効率」とはすなわち創造すべき価値のこと。“ことば”がまぶされた物自体モノジタイのこと。“ことば”+“モノジタイ”=商品です。「リスト数」とは、私たちが創造する価値=商品に、共感いただけるお客様の広がり。現在のお客さまも、これからお客様になってくださる方々も、含みます。「×かける」とは、その価値とお客さまをつなぐ道のことです。全部合わせて、『“ことば”を紡ぐことを通じて価値を創造し、共感いただけるお客様に伝える道を整備すること』と言い換えてもいいでしょう。この「基本方針の基本方針」は、創業以来揺らいだことがありません。この図式を通販という販売形態の中で実現すること。これが私たちの基本大方針です。迷ったらこの図式に返る。これが私たちの戦略のありかです。
この大きな枠組みの中で、この部門は、4つの分野で詳細な基本方針を生成し続けています。その武器は真っ白いキャンバスとカラフルなペン。白版を囲んでミーティングをしたり、一人静かにノートに向かって図や絵を書き込んだり。オフィス空間を自由に活用しながら、時に、社内カフェでコーヒーブレイクをしたり・・・。頭の中をいつも元気に、前向きに保つことに気を付けながら、毎日、ちいさな“わかった!”を生み出していきます。自身の違和感を見逃さないように、徹底的に内面の“ことば”と向き合います。

・商品・ビジュアル:「市場を “ことば” で分節する仕事」

商品開発部の役割が、単品を磨き上げること、とするならば、こちらは品揃え全体が担当です。商品点数は、すでに2万点を超える現在、それらを全体でどう磨くのか、という課題は、一朝一夕ではできません。そもそも、「品揃えを磨く」とは何なのか?ここでも私たちは、アナログな手法にこだわります。すべての商品をカタログ化しているのです。それは、お客様にお見せするものではなく、社内で使うためだけのもの。いわば、「市場を“ことば”で分節し、物語りを節化セツカしたもの」です。節セツの見出しは、すでに100前後。物語りは、大河ドラマのようになってきました。その時に活躍するのも、やはり“ことば”です。どの商品とどの商品が似ているのか、違うのか。似ているとは何で、似ていないとは何の差異を指すのか。過去から未来へのストーリーはどうあるべきなのか・・・。一般的にはセグメンテーションと言ったりしますが、その本質は、「戦略物語り」のシナリオライティングにあるのです。対象市場の、生成から発展・終息にいたる、その一連の展開の中に、自身の商品群を位置付けていきます。私たちは、どういった品揃えにしたいのか?すべきなのか?それを自らに問い続ける仕事です。この物語りが鮮明になって初めて、個々の商品やビジュアルのコンセプトは明らかになります。その戦略シナリオを作るお仕事です。

・広告・販促:「売り場を “ことば” で作る仕事」

以上が商品個々のお話ですが、それだけではお客様にお届けすることはできません。それこそお客様が来てくださる「道」を整備しなければなりません。私たちが携わるインターネット通販の場合、この「道」を、量と質とに分けて考えます。一般的にはPVページビューとCVコンヴァージョンと呼ばれます。何人に私たちがこしらえた「価値」を見てもらえているのか。そして、見てもらえたそのお客様は満足してくれているのか、です。PVはSEOと繋がっています。CVは売り場設計そのものです。
この仕事の特徴は、数字とにらめっこすることです。でも、数字が苦手だと恐れることはありません。数字も所詮、“ことば”でしかないのですから。逆に言えば、言葉化されていない数字は、ただのデータにすぎません。そこに、“ことば”によって目的と意味を与えてあげなければ、データはデータのままなのです。AI全盛の昨今、データサイエンティストなる職業が持て囃されているようですが、その本質は、“ことば”にこそある、と私たちは考えています。データをきっかけに、たくさんのお客様との接点をこしらえ、そして、スマホの画面の向こう側に、買いやすい売り場を作っていくこと、それが広告・販促のお仕事です。

・業務:「仕事の “ことば” を作る仕事」

業務といっても、実に多岐に渡ります。開発した商品を海外から仕入れたり、品質の改善をしたりする「購買コウバイ」という仕事。お客様からのお問合せに対応する「カスタマーサービスおよびアフターサービス」という仕事。それから、こうした一連の流れの結果生まれたデータを、全社で見える化する「管理会計カンリカイケイ」という仕事。そして、最後に、それらを支える「システム開発」という仕事です。私たちは、こうした実に多岐に渡る仕事を、別々の部署に分断するのではなく、一連の流れの中に捉えています。そして、ここでも重要になるのが、その日々の仕事に銘打つ“ことば”なのです。1万坪を超える倉庫と、毎日数千件という出荷をこなす大量のオペレーションも、それをスムーズな流れとするのはやはり“ことば”であるのです。関連する人たちが、出来る限り同じ“ことば”を使うように業務を設計すること。一般にない言葉であれば、自分たちで作りだします。ピタッとはまる“ことば”を開発できた時は、実に効率よくオペレーションが流れるものです。ミスも減り、問題にも早く気が付けるようになるのです。業界で慣習的に使われていたり、市販されている本に書かれていたり、という「コトバ」を、ただ単に、無意識で使うことは決してしません。私たちはそれを厳に戒めます。そこにあえて「問い」を発します。その言葉で本当にいいのか、と。私たちの業務の目的に合致しているのか、と。それが、流れるような美しい業務連鎖を生み出す秘訣です。それが、業務に関わる基本方針の作成というお仕事の核心です。それは、言われた作業をこなす、というのとは全く次元の異なる世界です。

・人事:「人はよき “ことば” で駆動するから」

私たちが求める人物像は、すでに明らかになっているのではないでしょうか。そうです、“ことば”を大切にする人。“ことば”にこだわる人。“ことば”が意味するところに、とても敏感な人です。少し厳密な言い方をするならば、“ことば”の音(シニフィアン)と、意味するところ(シニフィエ)のつながりを、お腹のあたりで感じることができる人、組み替えることができる人、といえます。
私たちには、創業以来の口癖の一つに、「違和感を“ことば”にせよ」というのがあります。会議でよく飛び交う“ことば”です。この意味は、普段、感覚やイメージでフワッと理解しているような物事を、鮮明なイメージにまで昇華させて、「カチャッと世界にはめてあげよう」ということです。世界は“ことば”で出来ているのだから、その“ことば”と“ことば”の連鎖を整理整頓してあげなければ、世界を鮮明に理解することはできないでしょう。目の前の仕事も、自分たちのものとしての「手触り感」を持つことはできないのです。しかし、逆に、この作業(問いを発し、それに答えること)を丹念に繰り返すことで、目の前の仕事は武器に変身し、共に働く同僚は、志を共にする同志に変わっていくのです。私たちは、大きなスローガンを掲げたりすることはあまりしませんが、現場の小さな“ことば”に徹底的にこだわると、そこに連帯感が生まれる・・・と考えているのです。組織とは不思議なものです。
そして、私たちのこだわりは、会議やミーティングに留まりません。それこそあらゆるところに、“ことば”を探索し、浸れる機会を提供しています。図書部や社内カフェ、新聞のスクラップや精読会、商品企画合宿、財務合宿、読解力合宿なども同じ趣旨で貫かれているのです。それらを司るのが人事部門です。